産褥期の異常や病気とその症状について

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          (産褥熱、子宮復古不全、後期分娩後異常出血(晩期出血)、血栓性静脈炎、乳腺炎、産褥期精神障害)
 妊娠が告げられると、長い妊娠期間に入るわけですが、 ゆとりをもった妊娠、ゆとりをもった出産をして頂くために、当サイは、妊娠前、妊娠中、分娩前、分娩後など、あらかじめ知っておきたいこと、 またちょっと不安に思ったことなどを含め、妊娠か出産までの必要なコンテンツをまとめています。ぜひ、この「妊娠のことがわかる〜妊娠@ガイドブック」をご利用さいませ。

産褥期の異常や病気とその症状について
(産褥熱、子宮復古不全、後期分娩後異常出血(晩期出血)、
血栓性静脈炎、乳腺炎、産褥期精神障害)
・・・「出産にともなう異常や病気」

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産褥期の異常や病気とその症状について
【産褥熱、子宮復古不全、後期分娩後異常出血(晩期出血)、
血栓性静脈炎、乳腺炎、産褥期精神障害】

















産褥(さんじょく)とは、妊娠及び分娩によって起こった生殖器及び全身の変化が、妊娠前の状態に戻るまでの期間のことで、一般に6〜8週間とされています。
産褥期の女性を産褥婦といいます。
産褥期には、次のような症状がみられます。
発熱(産褥熱)、後陣痛、体重の減少、乳汁の分泌、子宮の縮小、悪露((おろ)分娩後の産褥時に子宮から排出される分泌物)の排出、鬱状態(産後うつ)などの症状。
産褥期にみられる異常や病気には、次のようなものが挙げられます。
子宮復古不全、後期分娩後異常出血(晩期出血)、血栓性静脈炎、乳腺炎、産褥期精神障害など。

産褥熱
分娩後、分娩時にできた膣などの傷口から細菌が入って起こる発熱のことを産褥熱といいます。
産褥熱が起こる原因となるものは、次の通りです。
細菌が子宮内膜に付着して起こる産褥子宮内膜炎
卵管や卵巣に炎症が起こる子宮付属器炎
腹膜に炎症が起こる産褥期の骨盤腹膜炎
子宮のまわりの組織に炎症が起こる産褥期の子宮傍結合組織炎
細菌が血中に入り込んで起こる産褥期の敗血症
  など。
原因としては、分娩時の消毒が不完全だったり、分娩後の外陰部を不衛生にしていた場合などに起こります。
子宮復古不全
妊娠中に大きくなっていた子宮は、分娩後収縮して産褥期の終わりごろには妊娠前の状態に戻っているのが普通ですが、その収縮が不十分で、元の大きさに戻らなくなった場合を子宮復古不全といいます。
子宮が十分に収縮できない理由は、胎盤や卵膜の一部が子宮内に残っているためと考えられます。
これによって、血性の悪露がいつまでも続くといったことが起こります。
ときには発熱や下腹部痛をともなうこともあります。
後期分娩後異常出血(晩期出血)
子宮復古不全や、分娩時に産道が傷つきそこからの出血がいったん止まったあと、再びみられるもの、あるいは、産褥期の終わりごろまで続くものを後期分娩後異常出血(晩期出血)といいます。
後期分娩後異常出血は、分娩後24時間から12週間の間に発生する異常出血のことです。
原因となる疾患には、子宮復古不全、胎盤遺残、子宮内膜炎、子宮動脈仮性動脈瘤、先天性血液凝固異常が挙げられます。
産褥期の血栓性静脈炎
産褥期の血栓性静脈炎は、足の静脈に血栓が生じて、静脈が閉塞することで起こるもので、大腿部や膝などに激しい痛みが起こり、鼠径部から下に向かって腫れてきます。
乳腺炎
乳管がつまると、乳腺内に乳汁がたまりすぎて、乳房が張り、強い痛みがあらわれます。
このような状態のとき、乳首の傷などから細菌が入り込み、乳腺炎を引き起こします。
細菌の多くはブドウ球菌によるもので、乳房の全体や、一部が赤く腫れ、強い痛みを感じてきます。
寒けや高熱をともない、脇の下のリンパ腺が腫れたり、乳腺内に膿瘍が生じることもあります。
産褥期精神障害
分娩により精神的な疲れや育児に対する不安から、以前からあった精神障害が悪化したり、新たに精神障害があらわれたりすることがあります。
早く専門医の診察をうけることが必要ですが、家族をはじめ周りの人のあたたかい理解も必要です。

















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