ビタミンKは、1930年ごろ、血液が正常に凝固するために必要な物質として発見されました。
すなわち、自然に血が止まるのは体内に血液を凝固させる物質があるからですが、その凝固因子の一つにタンパク質があります。
そのタンパク質の反応を助けるいわゆる補酵素としての役割をこの「ビタミンK」が果たすわけです。
また、骨に含まれる「タンパク質」の中で最も多いのが「コラーゲン」ですが、その次に多いのがビタミンKが合成にかかわるタンパク質です。
つまり、骨を丈夫に保つためにも必要なビタミンといえます。
さらに、動脈や腎臓に「カルシウム」が沈着するのを抑える役目も担っています。
なお、このビタミンKを多く含む食品には、次のようなものがあります。
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豆 類 |
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引割り納豆(1,300μ㌘)、糸引き納豆(870μ㌘) |
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野菜類 |
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春菊 茹で(460μ㌘)、モロヘイヤ 茹で(450μ㌘)、明日葉 茹で(380μ㌘)、カブの葉 茹で(370μ㌘)、ダイコン 茹で(340μ㌘)、ニラ
茹で(330μ㌘)、小松菜 茹で(320μ㌘)、ホウレンソウ 茹で(320μ㌘) |
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上記の他、パセリ、シソの葉、糸ミツバ、岩海苔、ワカメ、ひじき なども挙げられます。 |
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ビタミンKの欠乏症が最も起こりやすいのは、生後すぐの新生児です。
そのため妊娠後期の女性には、ビタミンKを過不足なく摂取する必要があり、また新生児にも摂取が必要です。 |
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ビタミンKは、日本で1995年に骨粗鬆症の治療薬剤として認可されました。 |
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ビタミンKの不足で、動脈硬化や認知症などを引き起こす可能性があるといわれています。 |
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